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内臓脂肪と皮下脂肪の違いとは?気になる体脂肪を落とすポイント
体型が気になり「体脂肪を減らしたい」と思っている方は多いのではないでしょうか。
体に蓄えられる体脂肪は、大きく分けると内臓脂肪と皮下脂肪に分かれます。
この2種類の脂肪は蓄積の仕方や蓄積する場所に違いがありますので、理想の体を目指すためにも、ぜひ覚えておきましょう。
今回は、内臓脂肪と皮下脂肪の違い、体脂肪を落とすポイントについて解説します。
目次
そもそも体脂肪とは
体脂肪は、エネルギー源として体に蓄積されるものです。
体温を保つためや、体の外側からの衝撃から内臓を守るためにも、欠かせない存在です。
また、体の機能を正常に保つために不可欠となるホルモンなども作り出します。
男性の場合は体重に対して10~19%、女性の場合は20~29%が標準値と言われ、これを超えると体脂肪過多の状態とされます。
男性より女性は体脂肪が多くなっていますが、それは正常な月経や妊娠・出産に不可欠だからと言われています。
蓄積する場所による体脂肪の種類
体脂肪の元となるのは、血液中にある中性脂肪です。
中性脂肪はエネルギー源として使われるブドウ糖が不足すると、エネルギーとして代用されます。
ですが十分にブドウ糖があり中性脂肪が使われないと、中性脂肪は蓄えに回されます。
肝臓・脂肪組織・皮下・血液などが、その貯蔵先となります。
体脂肪と呼ばれるのは、このうち脂肪組織や皮下に蓄えられる脂肪です。
筋肉の内側に蓄積される内臓脂肪
体は大まかに分けると外側から表皮があり、筋肉があり、内臓があります。
内臓脂肪は、この中で筋肉と内臓の間辺りに蓄えられる脂肪です。
内臓の周りに蓄えられる脂肪なので、内臓脂肪と呼ばれます。
筋肉の外側に蓄積される皮下脂肪
一方、筋肉よりも外側、つまり表皮のすぐ下に蓄積されるのが皮下脂肪です。
皮下組織に溜まり込む脂肪となります。
皮膚をつまんだ時につまめる脂肪と思えば分かりやすいでしょう。
内臓脂肪と皮下脂肪の溜まり方
内臓脂肪と皮下脂肪では、その蓄積の仕方や役割に違いがあります。
内臓脂肪はスタンバイ状態の脂肪
内臓脂肪は胃や腸といった臓器の周りに付きやすい特徴があります。
ちょっとでも中性脂肪が余っていると、せっせと胃や腸の周辺に溜め込まれ、内臓脂肪となります。
つまり、内臓脂肪は付きやすい脂肪です。
ただ体の中のブドウ糖が不足すると、代替のエネルギー源として内臓脂肪が使われます。
つまり内臓脂肪はエネルギー不足に備え、常にスタンバイ状態で待機している脂肪なのです。
内臓脂肪がたまるとぽっこりとお腹が飛び出るような体型になります。
一般的にリンゴ型と呼ばれる体型です。
女性より男性は内臓脂肪が溜まりやすい傾向があります。
皮下脂肪は万が一への備え
皮下脂肪はお腹周りやお尻、腰まわりにつきやすい特徴があります。
内臓脂肪よりゆっくりと蓄積されていく特徴があります。
皮下脂肪として蓄積された脂肪は、体のエネルギー源が大きく不足する時に使われるため、万が一の備えとして蓄えられる脂肪といえます。
また内臓を冷えや衝撃から守る働きを担います。
皮下脂肪はお尻・腰・太ももなどに溜まりやすいため、腰まわりがふくよかに見えます。
一般的に洋ナシ型と呼ばれる体型です。
男性より女性の方が、皮下脂肪が溜まりやすい傾向があります。
女性が皮下脂肪を溜め込みやすい原因としては、妊娠時に胎児を守るためともいわれています。
内臓脂肪と皮下脂肪の落とし方
内臓脂肪と皮下脂肪の特徴は大まかに分かったと思います。
ここからは内臓脂肪と皮下脂肪の落とし方を解説していきます。
溜まる場所や溜まり方、蓄えられる理由が異なる内臓脂肪と皮下脂肪は、落とし方にも違いが出てきます。
もともとはエネルギー源として使われることがなかった中性脂肪が貯蔵されたものです。そのため、エネルギーとして使うことで、どちらの脂肪も減っていきます。
つまり、摂取するエネルギーよりも消費するエネルギーが上回れば体脂肪は減るのです。
血液中のブドウ糖や中性脂肪が不足すれば、スタンバイ状態となっている内臓脂肪は真っ先に消費されていきます。
内臓脂肪はたまりやすい体脂肪ですが、同時に消費されやすい体脂肪です。
一方これだけでは消費されないのは、万が一の備えとなっている皮下脂肪です。
もっとたくさんのエネルギーを消費しなければ、万が一の備えである皮下脂肪を落とすことはできません。
エネルギーをたくさん消費できる体づくりが必要となってきます。
内臓脂肪を落とす有酸素運動
内臓脂肪を効率的に落としていく方法としては、有酸素運動がおすすめです。
ウォーキングやジョギングなどの運動を軽度~中程度の負荷をかけて実践すると、内臓脂肪が消費されていきます。
皮下脂肪と落とす筋肉トレーニング
皮下脂肪を落とすためには、エネルギー消費しやすい状態に保つことが必要です。
そのためには筋肉を増やし、基礎代謝を上げる筋肉トレーニングが効果的となります。
生活習慣の見直しも大事
内臓脂肪も皮下脂肪も、摂取エネルギー過多の状態が続けば増えていきます。
そのため食事にも注意を払う必要があります。
ただ食事制限を強めてしまうと筋肉を作るために必要な栄養素が不足してしまうため、注意が必要です。
何をどう改善すべきかをしっかりと把握した上で、食事や日ごろの生活習慣を見直すとよいでしょう。
まとめ
体に蓄積する体脂肪でも、内臓脂肪と皮下脂肪では蓄積する場所や理由、落とし方に違いがあります。
まずは自分が落としたい体脂肪はどちらなのか把握し、それに適した運動を実践することが大切です。