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土壁の3つのリフォーム方法とは?費用相場とタイミングも併せて紹介
自宅に土壁があれば「部屋の雰囲気を変えたい」や「ポロポロと崩れてきた」などの悩みを抱えている方もいるでしょう。
本記事では、そもそも土壁とはどんな壁なのか、リフォームの方法や費用相場などを紹介していきます。
壁を修理したい、部屋の雰囲気を変えたいと考えている方必見です。
目次
土壁とはどんな壁?
そもそも土壁とは、土を使用した壁です。
仕上げのみ土を使用したものと、すべてに使用したものがあります。
土壁には、土以外にもワラなどの植物が使われます。
似たものに砂壁があります。
しかし砂壁は土壁とは別物です。
砂壁は、色がついた砂や金属粉・硝子粉を使用した砂などをのりと混ぜて作ります。
土壁の主なメリットは4つです。
● 火に強く耐火性がある
● 湿度を適度に調整してくれる
● シックハウス症候群などになりにくい
逆にデメリットは主に2つです。
● ひび割れを放置するとダニやカビが発生する
● 施工などにお金がかかる
手入れが大変で、現在の住宅で主流となっている洋室にはあまりあいません。
そのため、リフォームを考えている方が多いです。
土壁のリフォームはいつ頃?
リフォームは大体、以下の症状が出た場合に検討してください。
● 触れていないのに土が落ちる
● ひびが入っている
● カビが発生している
ひび部分にカビやダニが発生していた場合は健康被害につながる可能性があります。
見つけた際には、できるだけ早く修理などを検討してください。
土壁のリフォーム方法3つ
リフォーム方法は主に以下の3つがあります。
● 雰囲気はそのままで塗り直す
● ガラリとイメージを変えるにはクロス
● 自分でDIYしたいのなら簡単なペンキ
それぞれ詳しく紹介していきます。
雰囲気はそのままに土壁を塗り直す
もし、部屋の雰囲気はそのままにしたいのであれば、塗り直しを行ってください。
土壁には主に3種類あります。
● 石灰岩を焼いて作る漆喰
● 植物性プランクトンなどが蓄積している地層の土を使う珪藻土
● 上記以外の土を使用した土壁
劣化状況やひびの有無によっても変わりますが、損傷部分の修理を行ってから塗り直しを行います。
塗り直しは薄く何度も塗り直すため、時間がかかってしまいます。
しかし、部屋の雰囲気などを変えたくない方にはおすすめです。
ガラリとイメージを変えるにはクロス
和室から洋室に変えるなど、部屋のイメージをガラリと変えたいのであれば、クロスを張りましょう。
基本的には土壁に重ねるようにクロスを貼る場合が多いです。
ただ、土壁に直接クロスは貼れないため、ひびがないかを確認し、下地を作るかベニヤ板を張ったうえにクロスを重ねて貼ります。
最近のクロスには、消臭や抗菌などさまざまな効果を持っているものもあります。
クロスを検討している場合はデザインだけではなくクロスの効果なども併せて検討してください。
自分でDIYしたいのなら簡単なペンキ
もし、自分でDIYをしたいのであれば、最も費用が安く簡単に塗れるペンキがよいです。
壁の上からペンキを塗るケースが多いため、ひびがある場合や漆喰など取り扱いが難しい壁の場合は、DIYはかなり難しいです。
ペンキを塗ってもカビの発生などは止められません。
面積が大きい場合や自力では難しいと感じた場合は無理はせず、業者に依頼する方法も検討しましょう。
土壁のリフォームの費用相場とは?
リフォームする前に、それぞれの費用相場を知っておいてください。
今回紹介したリフォーム方法について費用相場を紹介します。
土壁を直す際の費用相場
ペンキを塗り直す際の費用相場は、どのくらいの壁面積があるのか、どのように塗り直すのか、などによって変動します。
費用相場は、平米あたりで単価は計算され、1平米4,000〜7,000円くらいが相場です。
珪藻土は材料費材料費が高くなりやすく、4,000~9,000円程度を想定してください。
クロスを貼る際の費用相場
クロスを貼る場合、直接クロスは貼れないため、下地を塗るなどの対策が必要です。
壁を撤去する方法もありますが、撤去費用がかかるため高額になります。
壁を撤去して下地を作る場合は、8帖程度の部屋で60,000円前後が目安です。
クロスは土壁を塗り直すよりも比較的安く、1㎡あたり2,000~5,000円程度を想定してください。
ペンキを塗る際の費用相場
ペンキを塗る場合の相場は、使用するペンキの値段や壁の広さによるペンキの量で変動します。
よほど良いペンキを使用しない限り、上記の2パターンよりも費用は1/2~1/3程度に抑えられます。
目安として、30,000円程度を想定してください。
まとめ
本記事では、土壁とはどんな壁なのか、リフォーム方法などを紹介しました。
もしひびや崩れなどを発見したらできるだけ早く、塗り直しやリフォームを行いましょう。
リフォームを行う際には、今後その部屋をどのように使おうと思っているのか、使いたいのかなどを併せて検討してください。